合成皮革と人工皮革
合成皮革と人工皮革の違い、わかりますか?

こんにちは、Tommyです。
前回のケミカル素材についての説明でちらっと話に出てきた、合成皮革と人工皮革。これらが明確には別物だとご存じですか?
あくまでこの業界、しかも日本国内での区別であって、海外なんかでは区別はないみたいですが、私たちはそれぞれ、「合皮(ごうひ)」「人皮(じんぴ)」と呼んで区別しています。
合皮と人皮の一番の違いは、裏基布(うらきふ)の違いです。
合皮も人皮も、裏基布の上にポリ塩化ビニール樹脂やポリウレタン樹脂などを塗布することで作られていますが、要はベースが何で作られているかということ。
靴の状態で確認することは難しいかもしれませんが、素材そのものの裏地を確認すると一目瞭然です。裏基布に織・編布が使用されているものが合成皮革で、裏基布に樹脂を絡ませた三次元極細不織布を使用しているものが人工皮革なのです。
む。。。。難しい!!!
簡単に言いますと裏が糸が縦横の織物ならば合皮、マイクロファイバーのようなニット素材であれば人皮!とりあえずそれで大丈夫です。
天然皮革とどっちが良いの?
合皮はリーズナブルであるのが特徴であるため、二次・三次加工表現も多種多様にでき商品バリエーションが広いです。
一方で人皮は、天然皮革により近い一体感を持ち、製品の印象だけではほとんど本革と見分けがつかず、天然皮革と差がない、もしくはさらに高価であるものも存在します。
それだったら天然皮革の方がよいのでは。。。という気もしますが、そもそも水や汚れに強く、ストレッチ機能や高耐久機能、抗菌防臭などの機能を付加でき、安定供給が可能な合成皮革や人工皮革。
最近ではビーガンレザーの一種としても注目されており、環境に配慮した素材から作られているものもあるようです!
優劣は簡単にはつけれませんし、どちらが好きかも完全に好みの問題でしょう。
進化が止まらない合皮、人皮については今後の更なる発展が気になりますね!
今日はすこし難しい話でしたが、いかがでしたでしょうか??ご質問等ございましたら、お気軽にコメントくださいね!
それでは、また!