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ローヒールパンプスは楽ちん?ぺたんこ靴との比較。

#ぺたんこ靴#ケミカルシューズ#パンプス#ローヒール#婦人靴#神戸#靴

こんにちは!Tommyです。

このタイトルを見て、あなたはどんな意見を持たれますか?

当店は基本的にパンプス屋さんですので、あくまでもパンプス同士で比較します。「スニーカーしか履かないよ!」という方も今後のために是非参考になさってください。

ローヒールパンプスは歩きやすい

まずはローヒールパンプスについて。絶対という定義はないようですが、こちらではヒールの高さが3cm以下のものをローヒールパンプスと呼ぶことにします。

そりゃあ高いヒール履くより、低いヒール履く方が楽でしょ。

経験則でも、イメージするだけでもわかりますが、その理由を紐解いていきましょう。下記の表をご覧ください。ヒールの高さによって、酸素消費量、消費カロリー、歩調、ステップ長が変化することを表したものです。

ヒール高1.5cm2.5cm3.8cm5.2cm7.3cm
歩調(step/min)114.0114.4118.8120.8123.2
ステップ長(cm)63.162.860.659.658.4
酸素消費量(ml/min)635561623658678
消費カロリー(kcal/min)3.102.743.033.193.31

ヒールが高くなるにつれて歩調(歩数)は増え、ステップ長(歩幅)は短くなっています。これは、ヒールが高いほど短い歩幅で歩数が多くなるちょこちょこ歩きをしている、ということです。ヒールが高ければ高いほど、酸素消費量は増え、消費カロリーが増すということですね。

つまりローヒールパンプスは歩きやすいということが裏付けらます。

でも、この表をもう一度よく見てください。2.5cmヒールより、1.5cmヒールの方が「酸素消費量も消費カロリーも多い」ことがご確認頂けますでしょうか?

ぺたんこ靴はかえって疲れやすい?

1.5cmといえば、当店ではバレエシューズやフラットシューズなどのぺたんこ靴が該当します。

ぺたんこ靴が一番楽じゃないのかよ。。。と、私自身も新人の頃は信じられませんでしたが、「酸素消費量、消費カロリー共に最小値である」という意味では1.5cmのぺたんこ靴よりも、2.5cmのローヒールが楽ちんです。

これは1.5cmヒールよりも2.5cmヒールの方がややヒールアップしており、重心が前方に移動しやすいため、楽に前進できるからなのです。

また、1.5cmヒールが分類されるぺたんこ靴は、

・かかとに重心が乗りやすいため、歩行そのものに筋力を使う。

・靴のフィット感がゆるくなりがちなため、脱げやすさをカバーするためにすり足になる。

・足指で着地の衝撃を分散しにくいために、足裏への負担が大きい。

などの理由で「疲れやすい」と感じたことのある方も多いはずです。

楽を選ぶなら2.5~3cmヒールを

結論、楽ちんを取るなら2.5~3cmヒールをお勧めします

パンプス初心者さんや、久しく履いていない方など、パンプスに自信がなければまずこの辺りのものを探してみてください。

とはいえ、ご自身のサイズに合ったものや、お好きなデザインでなければ長続きしませんので、柔軟に対応してくださいね!

靴は履いてこそ足に馴染みますし、愛着が沸き、大切にできるものなのです。

ちなみに私の場合は、お仕事パンプスをお探しのお客様には、座りっぱなし・立ちっぱなしか、歩き仕事が多いかをまずお尋ねしております。

座りっぱなし・立ちっぱなしであればぺたんこ靴の方が楽だったりしますので、状況に応じて選ぶものを変えていくのも一つの手段です。

当店ではぺたんこでも疲れにくく、5cm以上でも無理なく履ける機能性パンプスなどがございますので、機会がございましたら神戸の実店舗・全国各地の百貨店催事にお立ち寄り頂き、是非実際にお試しくださいね。

それではまた次回お会いしましょう!

この記事の著者

Tommy

1984年神戸生まれ、神戸育ち。貿易の仕事をしていた頃、趣味で通った靴づくり教室の先生からの紹介で、神戸の靴業界へ飛び込むことに。現場の店長から始め、現在では国内・海外へ神戸靴を紹介する日々。現場でのシューフィッター経験や、国内外での営業経験を生かして、靴のマメ知識をわかりやすくお届けします。

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