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神戸が靴の街って知ってました?天下の「履き倒れ」とは?

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はじめまして!シューズイン神戸のTommyです。

いつも当店をご愛顧いただいております皆さまに、この度は新しい形で情報発信をするべく、ブログをスタートさせました!よろしければお付き合いくださいね!

今回は私たちがなぜシューズイン「神戸」なのか?神戸にとって靴ってどういう存在なのか?神戸と靴の関係についてお話していきたいと思います。

神戸港の開港

皆さんは神戸に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?山と海に囲まれた異国情緒あふれる都市、といった感じでしょうか?または神戸牛でしょうか?

神戸港が1868年1月1日に開港されて以来、神戸は諸外国との交流を重ねてまいりました。神戸文化を養い、生活や産業基盤を支えてきたのです。

開港後、外国人居留地に住む外国人の靴をぞうり職人たちが修理し始めたのです。これが神戸の靴産業の始まりであると言われています。

天下の「履き倒れ」神戸

ご存じの方も多いと思いますが、関西では大阪の「食い倒れ」、京都の「着倒れ」に対しまして、神戸は「履き倒れ」の街と呼ばれています。

「倒れる」という言葉の意味は、食べ過ぎて倒れる、着すぎて倒れる、履きすぎて倒れる、ということではありません。(私は子供の頃そう思っていました。笑)

それによって「身上を食いつぶす、財産を失う」という意味で使われています。言い換えれば「履き倒れ」とは、「靴を買いすぎて、財産を失う」、「靴道楽」といったところでしょう。

それもそのはず、国内で日本製として生産されている婦人靴で、神戸産のシェアはおよそ80%以上であると言われているのです!

神戸市長田区、須磨区というエリアにはケミカルシューズ(※1)を代表とする靴メーカーがとても多いのですよ。

※1 合成皮革や雑材(布など)を表革に使い、ゴム底を用いた靴のこと。

神戸のケミカルシューズ

ケミカルシューズが誕生したのは、戦後の1952年頃といわれています。

戦後で物資不足であったため、ビニールシートを利用した靴が、当時ゴム製履き物の集積地であった神戸市長田区で考案されました。これがケミカルシューズの始まりであると言われています。

合成皮革を代表とする「化学素材を利用した靴」ということで、ケミカルシューズと呼ばれるようになったのです。

ケミカルシューズ産業は絶えず新しい素材の開発や改良を重ね、ファッション商品としてのデザイン開発能力を育むことで、靴産業に一つのポジションを確立しました。

1995年に発生した阪神・淡路大震災により、神戸の靴メーカーは壊滅的な被害に遭いましたが、見事に復興を遂げ、今でも活躍する靴メーカーが多数あるのです!

神戸の街を歩いてみるとよくわかるのですが、神戸には靴屋さんもたくさんあり、地場産業ということもあってか、お安く手に入ることもあるんですよ!

神戸に足をお運びの際は、観光ついでに、靴屋さん巡りも是非楽しんでみてくださいね!

それでは、今回はこのあたりで。

この記事の著者

Tommy

1984年神戸生まれ、神戸育ち。貿易の仕事をしていた頃、趣味で通った靴づくり教室の先生からの紹介で、神戸の靴業界へ飛び込むことに。現場の店長から始め、現在では国内・海外へ神戸靴を紹介する日々。現場でのシューフィッター経験や、国内外での営業経験を生かして、靴のマメ知識をわかりやすくお届けします。

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